熱分解システム

 

連続タイプ

バッチタイプ

特長 25~50t/dの原料を炭化する大型プラント
エコセンターシステムでの官庁認定品
  • 機械金額が安い事(排気ガス処理不要のため、部品点数が少なくて済む)
  • 原料投入が連続式である事(管理人件費が少なくて済む)
  • 全自動運転式である事(ランニングコストがかからず、誰でも運転できる)
  • 電気式のため、熱量コントロールが容易な事(温度調整が簡単にできる)
  • 部品が長持ちする事(無駄な熱を使用しないので、機械の傷みが少ない)
  • 炭化速度が大きい事(原料投入~炭化物になるまで12~15分)
  • 炭化物の品質が高い事(温度管理能力が高いので、一定の品質の炭化物が得られる)

電気式熱分解装置の開発は4年間の現場実験を経て完成しました。

 

廃タイヤ処理

空気を遮断した還元雰囲気条件での熱分解システムです。熱源は常圧での電気加熱方式で、24時間連続運転が可能です。小型のバッチタイプから大型の連続タイプまで、お客様のご要望に合わせたシステムをご提供いたします。

廃タイヤの現状

廃タイヤ処理ルート

廃タイヤは一般ごみとして回収してもらえない、産業廃棄物です。産業廃棄物と言えば、「埋め立てられる」というイメージがありますが、廃タイヤのほとんどがリサイクルされており、廃棄物としての埋め立て率は1%程度です。

廃タイヤは、再生ゴム用途、再生タイヤ用途に加え、日本では石炭代替としても使用され、年々その量は増加していますが、さらに付加価値の高い廃タイヤ回収利用法の開発が望まれています。

日本 廃タイヤ発生量:約100万 t/年
リサイクル率 :94%(2019年度)
リサイクル内訳:TR61%、MR18%、輸出15%
中国 廃タイヤ発生量:約391万 t/年
リサイクル率 :75%(2010年度)
リサイクル内訳:TR19%、MR56%
アメリカ 廃タイヤ発生量:約200万 t以上/年
リサイクル率 :81%(2017年度)
リサイクル内訳:TR43%、MR25%
ヨーロッパ 廃タイヤ発生量:約342万 t/年
リサイクル率 :92%(2017年度)
リサイクル内訳:TR35%、MR57%

サーマルリサイクルからマテリアルリサイクルへ

サーマルリサイクル サーマルリサイクルとは、燃料としてのエキルギー源に再利用されることです。
現在、廃タイヤの65%がこの方法でリサイクルされています。
エキルギー源としては廃タイヤは非常に有効なのですが、ダイオキシン対策の問題や、貫重なゴム資源消滅ヘの加担などのデメリットもあります。
マテリアルリサイクル マテリアルリサイクルは、廃タイヤを粉砕し、素材として再利用することで、貴重な資源の有効的な活用、さらにはCO2の排出も焼却してしまう場合に比べ、およそ30%抑制出来ます。

 

システム特長

弊社の熱分解システムは、空気を遮断した還元雰囲気条件での熱分解炭化装置です。熱源は常圧での電気加熱方式で、24時間連続運転が可能です。小型のバッチタイプから大型の連続タイプまで、お客様のご要望に合わせたシステムをご提供いたします。

安全設計
防爆対策〇
処理物は
全て販売可能
シンプルな
精製技術
安価な
脱硫技術
安価な
設備投資

構造概要

熱風入りロより送り込まれた熱風は、炉中板に設けられた数個の孔を通り、炭化原料であるタイヤチップの下部を加熱、数分で原料が自己発熱分解をはじめます。この時に発生する自燃炭化乾留ガスは、外部乾留管の下部に設けられた乾留孔を通り、内部乾留管を経てガス冷却装置に入ります。液化された抽出油は回収管を通り一次貯蔵タンクに入ります。液化されない冷却されたガスは、有害物質を除去する特殊フィルターを通過して大気に放出されます。

熱風挿入後、3~5分で自己熱分解が始まります。自己熱分解を確認して熱風入りロを閉じ自動運転に切り替えます。自燃炭化には他からの熱源は必要なく、設定された炭化温度に従い炭化温度センサーが自動コントロールバルブを調整し、タイヤチップが自己熱分解を維持するのに必要な空気量 (容積費8%以下) を自動コン卜ロールします。乾留ガスは、常に外部乾留管下部の乾留孔より外部に放出されるので、タイヤチップに接触して結露することはありません。又、乾留ガスが乾留管を通過する時、乾留管を熱媒体としてタイヤチップに予備熱を与える為、より効果的にガス化するので、純度の高い濃い液が回収できます。

フローチャート

 

 

作業工程

1. 原料のタイヤチップを投入。(バッチ式の場合:炭化炉フタを開けて、フォークなどで投入)
2. ガスバーナ等で熱風入口より熱風を4~5分送り込む。
3. 自動運転モードで、自然炭化。
4. 20~24hで自動炭化完了。
5. 炭化完了を目視確認したら、手動でファン停止。
6. 1~2h減圧・冷却。
7. 蓋開・炭化炉横転。
8. 炭化物取り出し、完了。

 

各油の性状分析結果

 

原油(石油)スラッジ処理

原油(石油)スラッジは、原油に含まれるアスファルテンやワックス、水分、固形分(砂やさびなど)などが混じり合い、タンク底部に沈殿・堆積したものです。処理が厄介な原油スラッジも弊社の熱分解技術により、油分と砂礫の分離回収が可能です。

原油(石油)スラッジの重油化

原油(石油)スラッジは、原油に含まれるアスファルテンやワックス、水分、固形分(砂やさびなど)などが混じり合い、タンク底部に沈殿・堆積したものです。放置すると貯油量の減少や底盤の腐食等の問題が生じるため、定期的なタンク解放検査時に排出し、産業廃棄物として処理されています。弊社の熱分解技術により、原油(石油)スラッジから油分と砂礫を分離回収することが可能で、砂礫はアスファルト舗装材等として利用できるよう無害化処理を施します。

原油スラッジの処理

 

遠心分離では完全な油分分離が困難であり、また回収された油分は分留装置で精製する必要があるため、多額のコストを要します。弊社の熱分解技術で処理すれば、油分と砂礫の完全分離が可能で、回収された油分は油脂精製システムで安価に精製することができます。

オイルスラッジ処理比較

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